2013年8月24日土曜日

あまりにも暑かったので、海を見てきました・・・


 最近、天気が悪いので、気持ち気温が下がった感じがしますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?

 先週末、あまりにも暑いので、原付バイクでドライブがてら海を見にってきたのですが、その時に撮った写真が何枚かありますので、今回はこれで更新しようと思います。

 長良川と揖斐川が合流した後の伊勢湾に面する、まあいわゆる河口付近の風景だったりします。ホントに暑い日でした。つい薄着で防波堤をバイクで走ってしまいましたが、熱風が渦巻く中、時折冷たい風を感じた時は気持ちがよかったです。

 ダサい携帯カメラで撮ったので画質よくないですが。

【東の方角】

 河口を挟んで見えるのは、日本有数の遊園地ナガシマスパーランド。最近行ってないので絶叫マシンも色々変わっているかもしれません。夏の時期は毎週末に花火が上がります。イケてます。

【南の方角】

 目の前に広がるのは伊勢湾であります。釣り人エンジョイ中。手前あたり水面の色が違うのはなんでだ?

【西の方角】

 埋立地にそびえ立つのは中部電力の煙突です。その向こう側には全国的に有名(?)な四日市コンビナートが広がります。ゴジラが上陸し破壊した地としても有名であります。


 やっぱじっとしていられないので、風景写真の3段落ちにもしてみました。


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2013年8月19日月曜日

映画『わたしが美しくなった100の秘密』 ・・・ミネソタ田舎娘によるブラックユーモア満載のミスコン物語です

●原題:Drop Dead Gorgeous
●ジャンル:コメディ/スリラー
●上映時間:97min
●製作年:1999年
●製作国:アメリカ
●言語:英語
●カラー:カラー
◆監督:マイケル・パトリック・ジャン
◆出演:キルスティン・ダンスト、エレン・バーキン、デニス・リチャーズ、カースティ・アレイ、サム・マクマレイ、アリソン・ジャネイ、ミンディ・スターリング、エイミー・アダムス、ブリタニー・マーフィー、ローナ・ウィリアムズ、松田聖子、その他大勢

 夏の新作大作時期なんですが、やっぱり記事にするのは旧作だったりします(笑)。今回はちょっと作りが特殊ですが、なかなかイケてる作品であります。

【ストーリー】
 アメリカ。毎年恒例となっている化粧品メーカー主催のミスコンテスト。ミネソタ州の田舎町でも全国No1を目指せとばかりに、女子高生らを中心に大いに盛り上がっていた。あるテレビ局がそんなミスコンの裏舞台にカメラを向ける。しかし、そこに映されるのは華やかなイメージだけではなかった・・・。



【感想と雑談】
 昔、深夜枠で放映されたのを観たのですが、これがなかなかの衝撃作。知名度は低いようですが、意外や出演陣が豪華。そしてメリハリあってスピーディな展開。水面下を潜航し続ける隠れた名作に昇華しました。いつか記事にしたいと思っていた作品です。

 田舎町の女子高生らがミスコンに向け奮闘する様と、それを取り巻く大人達の様子が、全編テレビ取材による映像として描かれます。擬似的なドキュメントですね。同時期話題の『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』('99)みたいな手持ちカメラのブレブレと違って、本作は落ち着いて見られる撮り方をしています。

 主人公の女子高生アンバーを演じるのはキルスティン・ダンスト。ここでの彼女はとても可愛いのですよ。この時まだ10代だしね。母子家庭のトレーラーハウス育ちという裕福でない環境でありながら、性格はとてもいいナイスガール。趣味のタップを踏みながら、今日も死に化粧のバイトに励みます。おくりびとか。



 元ミスコン優勝者の母を持つ、性格極悪な女子高生レベッカを演じるのはデニス・リチャーズ。彼女、こういう役柄ビタッとハマリますな。その性格から何としてもミスコン優勝を狙いたい彼女は、同じくビッチな母親と組んで裏工作に励みます。母親役はカースティ・アレイ。なんかブクブクになってる。『スタートレック/カーンの逆襲』('82)での士官役が綺麗なお姉さんでファンだったんだけどな。いつの話だよ。

 それと松田聖子がちょこっと登場します。米国かぶれの両親が白人娘を養女に迎えているので、ミスコンに出るのは聖子ではなく白人娘だったりします(笑)。聖子、いったい何歳の役なんだ?まあ女子高生役としても、海外からしたら疑いない容姿だと思いますが。

 あと、最近知って驚いたのですが、あのエイミー・アダムスがドアホなチアリーダー役で登場します。同じくアホな彼氏とエッチに謳歌している様が頼もしいです(笑)。言われないとわからない容姿と若さです。新作『マン・オブ・スティール』('13)が楽しみです。



 他の女子高生らも勿論のこと、そんな彼女らを見守る、というか変に干渉(観賞)しまくる大人達も含め全員キャラが総立ちで、見飽きることがありません。特に、アンバーの母親とその友人が揃って気のいいヒッピーで、レベッカの両親が会社経営の高飛車という、ミスコンで火花を散らすには非常に判りやすい対比となっていて、これに田舎町の住人らが花を添えるような行動を繰り返します。

 ミスコン大会の準備が進められる一方、不自然な事件・事故が起き始めます。ちょっと笑ってしまったのが、レベッカが狙ってるイケメンがアンバーと楽しげに会話をした翌日、そのイケメンがドタマに穴の開いた遺体となって登場するところ。取材陣がライフル射撃中のレベッカにその件を伝えると、「あら、そうなの?」とすっとぼけます。アンバーはアンバーで「仕方ないわ」とあっさりイケメンに死に化粧をするという。切り替えしが早すぎ(笑)。

 また、何十年も前のミスコン優勝者が役場の婆さんだったり、次に古い優勝者がソーセージ工場で豚の血を浴びてたり、前年度の優勝者が重病(白血病か)を患っていて車椅子に乗ってたりと。なんか、どこか触れてはいけないものが全面に出てしまっています。



 選考大会で女子高生らは個人種目(パフォーマンス)を披露し、失笑と喝采を浴びまくり、ついに町の代表が選ばれます。その後、町のパレードを経て、州大会、全国大会へと臨む超展開が始まり、怒涛のクライマックスへと雪崩れ込むことになります。

 脚本を手がけたのは実際ミスコン経験者のローナ・ウィリアムズ。本作ではもの凄く無口なミスコン審査員として出演もされています。本人の経験なのか創作なのかは不明ですが、女性視点だからこそミスコンの暗黒面を面白おかしく描けられたのでしょうかね。

 マスコミの冷めた視点で描かれるのは、美を追求するミスコンではなく、ミスコンを追及する負のエネルギーと、そのなれの果て。惨めさ愚かさをブラックな笑いと共に痛烈に批判した傑作だと思います。

 90年代最後にいい作品作りましたね。キルスティン・ダンストにイマイチ踏み込めない方も、これを観たら一発OKになること間違いないでしょう。


 やったぜ、キルスティン。


(C) MGMXCIX New Line Productions,Inc. All Rights Reserved.
【出典】『私が美しくなった100の秘密』/ポニーキャニオン

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2013年8月17日土曜日

暑いのでAtomik Harmonikです


 今回もやっぱり暑いので、暑気払いにAtomik Harmonikで更新します。Youtubeに新曲PVと旧曲の嬉しいLive版が挙がっていたので、紹介したいと思います。

『ATOMIK HARMONIK - Življenje je kakor reka (Official HD Video) 』
 今年7月にアップされた新曲ですね。浜辺で遊ぶ男の子と女の子がいい感じ。歌詞はさっぱりわかりませんが、トロピカルにしっとり歌うAtomik Harmonikもまたいいものです。タイトルの意味は、人生は川のようである、だそうです。


『Atomik Harmonik - Polkaholik (live) 』
 出ました大好きな曲のアコースティックなLive版。今年のTV番組での演奏のようです。いい!実にいいです。ポルカ中毒だぜ。


 このブログではなんのこっちゃ上位のネタですが、構わず続けたいと思います(笑)。


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2013年8月16日金曜日

映画『トータル・リコール('12)』 ・・・諜報員を夢見た男が、とても大変な目に会います

●原題:Total Recall
●ジャンル:アクション/アドベンチャー/SF/スリラー
●上映時間:118min
●製作年:2012年
●製作国:アメリカ
●言語:英語
●カラー:カラー
◆監督:レン・ワイズマン
◆出演:コリン・ファレル、ケイト・ベッキンセイル、ジェシカ・ビール、ブライアン・クランストン、ボキーム・ウッドバイン、ビル・ナイ、その他勢

 8月まっただ中。毎度の暑いです。堪らないです。皆様いかがお過ごしでしょうか?
 今回の映画記事は、スカしたスタイリッシュ系の作品ですが、見所は女優陣の戦闘シーンだと思うのです。

【ストーリー】
 21世紀末。化学戦争の結果、地表の大部分が居住不可となった地球。世界は二つに分かれ、ヨーロッパ大陸に富裕層の「ブリテン連邦(UFB)」が、オーストラリア大陸に労働者層の「コロニー」が構成されていた。コロニーで妻と二人暮らしのダグラスは毎晩ある女性と共に逃亡する悪夢に悩まされていた。気晴らしに世界旅行を疑似体験できるリコール社に出向いたダグラスは、やがて自分の記憶を巡る大事件に巻き込まれることになる・・・。



【感想と雑談】
 もう1年前に公開された作品ですが、なんかレンタルされた記憶ないな、と思いつつ、久々にツタヤに行ったら、とっくに置いてありましたorz。パッケージをよく見ると「ツタヤだけ」というマークが。道理で近所のレンタル屋に置いてないはずです。というか、何これツタヤが独占してるってこと?他のレンタルチェーンには渡さないってこと?そういうシステムは、ちょっとどうかと思いました。

 さて、シュワちゃんの名作『トータル・リコール』('90)のリメイクです。原作はフィリップ・K・ディックの『追憶売ります』ですが、短編小説なので大分膨らませているそうです。この映画化は火星を舞台に大暴れする変態シュワちゃんの豪快さとアクの強さから前作以外に有り得んだろと思っていたのですが、これはこれでなかなかイケてるリメイク作品でありました。

 舞台を火星に移さず、地球上オンリーにしたことで、宇宙ものの突飛な要素もなく、割とシリアス傾向となっています。前作から20年以上も経ってますからね、映像表現も格段に向上しているので、未来の大都市のディティールの細かさ、また未来像に違和感なく溶け込んだアクション演出は、本作に限らないことですが、とても感心するばかりです。数々のVFX工房、いい仕事してますね。

 未来の高速道路はホバーカーが磁力で浮上しながら走行していますが、驚いたのが高架の裏面にも磁力でぶら下がるように走行する車線があるところ。これはちょっと新鮮でした。チェイスの締めに持っていくのに効果的な使われ方をしてましたが、実際、走行中に磁力システムが故障とかしたらどうすんだろうな、これ(笑;)。



 UFBのヨーロッパ大陸とコロニーのオーストラリア大陸は、ちょうど正反対の位置関係で、地球を貫通する形でフォールという自由落下式のエレベータで結ばれています。コロニーから労働者が通勤の為に利用しますが、これゴンドラを投下した直後から無重力になるのかと思いきや、暫く重力は働いているのですね。で、中心(コア)付近を通過する時だけ重力反転とかいって無重力になるの。ストーリー上、重要な要素になってるけど。しかし、そうなんだっけ?自由落下してる間は無重力になると思ってたんだけど・・・。

 公開前から気になっていた悪と善のヒロインを演じるのは、ケイト・ベッキンセイル(ベッキン)とジェシカ・ビール。前作ではシャロン・ストーンが主人公を監視する悪妻のみを演じてましたが、本作ベッキンはこれに加え組織の現場リーダーとしても大爆走しています。前作のマイケル・アイアンサイドとは違ったキレ具合のヒロイン像。ジェシカ・ビールもベッキンとは対照的な善のヒロインを好演。

 善と悪のヒロインが存在する、ということはどういうことか。それはイコール、キャットファイトが期待できるということです。ベッキンもジェシカもアクション作品の経歴は十分あるので、これは大変期待が膨らみました。しかし、二人は狭いエレベータの中でチマチマ殴り合っただけで、キャットファイトとしてはちょっと物足りないところが残念でした。その代わり、ベッキンもジェシカも単体では素晴らしい活躍をします。

 ベッキンの場合、良き妻から殺し屋に豹変し、記憶が戻りかけの主人公ダグラスにいきなり襲いかかるところ。段差のあるところを股を広げながらズサァーとスライディングして、ダグラスの顔面を股で直撃します。これ『ヴァン・ヘルシング』('04)でもヒュー・ジャックマンに同じことしてたベッキン。素晴らしい身体能力です。そして男優や旦那でもある監督が羨ましい。40代に入ろうが魅力は倍増です。



 ジェシカの場合、いかにも強そうな女戦士。ホバーカーでのチェイスや銃撃する時の顔付き、ベッキンよりも肉感的な気のいい姉ちゃんという雰囲気が素晴らしいです。中盤、ある大事なシーンで涙を流すところなんか守ってやりたい度No1。ジェシカは『ブレイド3』('04)の女戦士役を見てファンになりました。

 この二人が銃撃戦をしながらダグラスを挟んで交わすセリフが大変イカしてます。

 ベッキン
「今のうちに彼女に別れのキスをしたら?ワタシとやったクチビルだけどね♪」
 ジェシカ
「(一通り銃弾ばら撒いて)あの女、殺してやるぅ♪」

 二人とも実に意気揚々としていて、間接的なキャットファイトとしては名場面でございましょう。

 背景としては、激しい二極化を解消すべくコロニーの影の主導者がレジスタンスを構成し、UFBに対向していくというもの。その両者の組織を股にかけ活躍していたダグラスが、UFB上層部の悪事によって記憶を消され監視下に置かれますが、途中リコール社のシステムによって彼の記憶が蘇ってしまいUFBが焦り出す訳です。両手に華のゲジ眉ダグラスは死にそうになりながらも、消された記憶の真相とこれからするべきことを追及していきます・・・。



 レジスタンスの主導者がダグラスと謁見した際の「過去の記憶に拘るのは意味がない。今を感じ、考えることに意味を持て」といったセリフは印象的でした。脳に埋め込まれた信号体が記憶である以上、それが本物か偽物かの区別はできそうにありません。単純に言い替えさせて頂ければ、やはり過去のことをいつまでも引きずるな、今とこれからに目を向けて進めよ、と捉えましたが、どうでしょうか。

 そうそう、前作でも風俗街にいたトリプルオッパイが本作でも健在でしたぞ。それと変装したダグラスがUFBのターミナルで身体チェック受けるところ、どっかで見たオバサンがいるな、と思ったら、前作でシュワちゃんが変装した姿を演じた女優さんが同じセリフで登場してました。意外と体がちっさいオバサンでした(笑)。

 脚本に前作のダン・オバノンに加えてカート・ウィマーの名前がありました。『リベリオン』('02)や『ウルトラヴァイオレット』('06)の脚本・監督やった方ですね。レン・ワイズマン監督のスタイリッシュな作風に更に追い打ちをかけていたのでしょうか。


 ベッキンとジェシカ、最高ー!!


(C)2012 COLUMBIA PICTURES INDUSTRIES, INC. ALL RIGHTS RESERVED
【出典】『トータル・リコール』/ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

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