2012年10月8日月曜日

映画『エターナル 奇蹟の出会い』 ・・・カラオケを歌うミラ・ジョボビッチとロシア版少林サッカーです

●原題:Lucky Trouble
●ジャンル:コメディ/ロマンス/スポーツ
●上映時間:90min
●製作年:2011年
●製作国:ロシア
●言語:ロシア語
●カラー:カラー
◆監督:レベン・ガブリアーゼ
◆出演:ミラ・ジョボビッチ、コンスタンチン・ハゲンスキー、イバン・アーガント、ウラジミール・メニショフ、ガリーナ・ジョボビッチ、ローマン・マディアノフ、その他大勢

 10月に突入していました。衣替えですな。で、体育の日込みの3連休、皆さんいかがお過ごしでしょうか?全国的に天気もよさそうで、行楽三昧なのでしょうね。勿論、ここはインドア三昧。

【ストーリー】
 ロシア。小説家を夢見る教師のスラヴァは、ある日のこと車に轢かれるが、運転していたナージャに速攻で一目惚れ。付き合うことになった二人は、やがて婚約しモスクワで結婚式を迎えることになるが、スラヴァは式の前日に校長の策略によって足止めを食らってしまう。それは、少年サッカーチームの監督となり大会に出場するというものであった。一刻も早く結婚式に向かいたいスラヴァは、適当に少年らを集め、初戦での敗退を目論むが・・・。



【感想と雑談】
 パッケージ写真がなんとなく、ダイアン・レインっぽく見えなくもないですが、正真正銘、ミラ・ジョボビッチなのです。
 
 ミラ・ジョボビッチといえば、バイオハザードを中心に、SF、ホラー、アクション、サスペンス、そしてエロス、という殆ど気の抜けない作品ばっかに出演され、どこか痛々しい非現実的なヒロイン像だったのです。が、本作のパッケージを見た時、今まで無かった彼女のイメージに、期待が一気に膨らんでしまいました。紹介写真の全てにおいて、実にいい表情を見せていたからです。血肉もオッパイも皆無のこの自然な空気。これはイケると思いました。
 
 貧相なツラの教師スラヴァが横断歩道を渡っていると、信号無視の車が突っ込んできます。思い切り衝突され吹っ飛ぶスラヴァ。慌てて駆け寄り覗き込む女性ナージャが、スラヴァのボヤけた視点で映され、徐々に焦点が合ってくると、いましたそこにジョボビッチ。相変わらず美人だなこの人。


 
 一目惚れしたスラヴァは自分に過失があったと警官に言い張り、ナージャを無実にします。そんなスラヴァが気になったナージャは、同乗していたゲスな恋人ダーニャを放っぽって、病院へ直行。いい仲になった二人は、その後のオープニングタイトルとともに、はっちゃけたデートを繰り広げ、すっかり親密な関係になり、婚約までしてしまいます。
 
 オープニングで既にそんな展開かよ。むむむ、ちょっと想像していたのと違いました。事故るタイミングはそれでいいですが、二人の関係は紆余曲折を経て、せめて中盤あたりから互いが気になり出すようにして欲しかったですね。これだと、9割方の残りの時間をどーすんだよ、と心配してしまいます。が、実はこの作品、本筋はこの二人だけではなかったのです。

 なんだよこれは、ロシア版少林サッカーかよ。
 
 東の町パリチキで教師に就くスラヴァは、モスクワでの結婚生活をするべく学校に退職願いを出すも、お局校長は簡単に受理してくれません。スラヴァに残って欲しい校長は、少年サッカー大会の壮行会で、彼が地元チームの監督であると嘘をついてしまいます。更にはパスポート没収までされ、頭がテンパったスラヴァは、適当にホームレス少年を集めチームを結成し、ライバル監督の入れ知恵でわざと負け(笑)、さっさとモスクワへ旅立とうとします。


 
 しかし、路上を厳しく生き抜いてきた少年らに隙はありませんでした。相手を翻弄する動きとチームワークで大会を勝ち進んでいき、スラヴァのモスクワ行きはどんどん伸びていきます。そんなことは黙っておきたいスラヴァは、激しいウソを付きモスクワ到着が遅れることを都度ナージャに連絡。結婚式や披露宴を引き伸ばそうとナージャも大変忙しくなります。カラオケ歌ったりして。ここで何日も式場に足止めを食らってる来客がシュールで笑えます。
 
 少年サッカーチームとスラヴァのギクシャクした関係がドタバタ交えて改善していく辺り、どこかで見たような作風で新鮮味はあまりないですが、合間で一人奮闘するナージャを愛らしく演じるミラ・ジョボビッチが拝めたので全てヨシとします。ついでにナージャの母親役がミラの実の母親ガリーナ・ジョボビッチというのもポイントにしておきます。母親も女優だったとは知らなんだ。
 
 少林サッカー並のテクニックや少年らとの交流も見ていて楽しいので、あまり欲張らずにミラ・ジョボビッチと少年サッカーは分離して、どちらかに絞ってもよかったですね。
 
 それにしても、ミラ・ジョボビッチはお綺麗ですなあ。たしか、結婚して子供もいるのですよね。なのにこの美貌と体型だもんな。バイオハザードでのゾンビ退治もいいですが、これからは本作のような役柄をもっとやっていって欲しいと思います。


 
 そういえば、製作総指揮がティムール・ベクマンベトフなんですね。監督作の『ウォンテッド』('08)くらいしか観ていませんが、サッカー試合中の独特な映像センスは彼ならではなのでしょう。
 
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【出典】『エターナル 奇蹟の出会い』/ファインフィルムズ

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