2009年1月26日月曜日

ちょっと閉鎖のお知らせ

どうも!!
ご無沙汰しております。

『ターミネーターX』ファンの方々には申し訳ないのですが(笑)、ちょっとリニューアルの為に、ここをしばらく閉鎖したいと思っております。
テンプレートがきれいに置き換わりそうもなく、またチマチマ作り込まないとダメそうなので・・・(汗)。

トップをいきなり「終」にしちゃってますが、別にここを終わらせようという訳ではありませんので(笑;)。
グダグダになってたのを、一気に落としてやりました(ΦωΦ)ノ

ということで、暫くしましたら閉鎖致しますので、よろしくお願い致しますm(_ _)m
復活の際には、記事も更新しますので~♪

2009年1月15日木曜日

映画『悪魔の毒々モンスター/新世紀絶叫バトル』 ・・・あのスーパーヒーローの真の続編なんだそうです

●原題:Citizen Toxie: The Toxic Avenger IV
●ジャンル:アクション/コメディ/ホラー
●上映時間:108min
●製作年:2000年
●製作国:アメリカ
●言語:英語
●カラー:カラー
◆監督:ロイド・カウフマン
◆出演: デヴィッド・マッティ、ハイディ・スジャーセン、ポール・キルムス、ジョー・フレイシェイカー、ダン・スノウ、リサ・ゲイ、ロン・ジェレミー、コリー・フェルドマン、ジュリー・ストレイン、マーク・トーグル

 今回はとってもヒドイ映画です。なので記事の内容もそれなりにヒドイですが(いつも?)、実は好きな映画だったりします(笑)。

【ストーリー】  
 アメリカはニュージャージー州のトロマヴィル。メキシコを祝福中の高校におむつマフィアが乱入し暴れまくる。そこにテレビ局の突撃レポーターが駆けつけると、早々に煙を噴出し毒々モンスターに変身。我らがトロマヴィルのヒーロー毒々モンスターは華麗におむつマフィアを一掃する。しかしその時、おむつマフィアが仕掛けた爆弾が爆発してしまう。命からがら脱出した毒々モンスターだったが、彼の目の前に広がるのは悪が蔓延する世界であった。なんと爆発の弾みで2つのパラレルワールドが交差してしまい、善の毒々モンスターは悪のトロマヴィルへ飛ばされてしまったのだ。時同じくして善のトロマヴィルには悪の毒々モンスターが飛ばされ、平和な市民を惨殺しまくる。トロマビル市長は毒々モンスターを討伐すべく、新たなヒーローを手配するがほとんど役に立たない。
善の毒々モンスターは悪のトロマヴィルを生き延び、なんとか元のトロマヴィルへと戻ってくるのだが、そこでは悪の毒々モンスターが徒党を組んで待ち構えていた・・・。



【感想と雑談】
 モップ片手に掃除ばかりしているヘナチョコ青年メルビンは、学校で苛めを受けた際に産業廃棄物にダイブしてしまい、筋骨隆々デコボコ頭の毒々モンスターへと変身してしまう。善の魂を持つ毒々モンスターはモップ片手にトロマヴィルに蔓延る悪を一掃していく。

 これが記念すべき『悪魔の毒々モンスター』第1作目('84)の粗筋である。製作会社トロマ映画が世に放ったバカ映画の傑作だ。

 本作はシリーズ化の最新作で第4作目となる。開始早々にナレーションが「続編2作品は本当にお粗末だったので、ここに真の続編をお届けする」とか抜かすが、どう観てもテイストは1から通しで変っていない。これっぽっちも。ナレーション担当はアメコミ王のスタン・リー御大だ。アメコミのパロディとか言われて強引に呼ばれたのかもしれない。

 因みにお粗末と言われた第2作目『悪魔の毒々モンスター/東京へ行く』('88)は、TVレポーター役の関根勤がいつもの調子でかましたり、力士役の安岡力也が魚屋で細切れになったりして、実はとても楽しい作品だ。

 トロマ映画の社長にして全シリーズの監督でもあるロイド・カウフマンは、その作風が独特すぎるというかバカそのもの。もの凄いオーバーアクションに妙な効果音を挿入し、編集は雑で映像も洗練さは皆無。エログロ汚い。しかも不謹慎。パワフルさでいったらハリウッド大作にも負けないくらいだが、そのパワフルさの方向が問題だ。でもそれがとっても楽しい。トロマ映画は配給も行っており、色々なバカ映画を世に送り出しているところでもある。



 本作では冒頭からトロマヴィル高校のお祭りが描かれ、メキシコを祝うとかで生徒らがタコスを食ってたりする。女教師が「タコォス」とか言うと全員「タコォス」と返す。サルサソースで顔面真っ赤になるわ、上半身をブンブン回すわ、本を舐めたりするわで、まあそういう学校なのだ。そんなところに赤ちゃんファッションのおむつマフィアが登場。女教師を宙吊りにすると生徒らにオッパイビンタをかまし豪快に射殺する。取材に来たビキニTVの人気レポーターは立派なビキニ姿のオネーチャンなのだが、あっという間に善の毒々モンスター(善毒)に変身する。カメラマンは相棒のスーパーメタボ。このコンビが大量の血糊や内臓をぶち撒けながら、おむつマフィアを粉砕していく。

 善毒が得意の怪力でボスを仕留めたとたん作動する爆弾。音声で5秒前からカウントダウンするのだが、5秒からなかなか進まない。ずっと5秒前とか言ってる。突然、善毒はワイフへの種付け時間だと叫び急いで帰宅する。健気な盲目ワイフとハッスルし終わった善毒が学校に戻ってもまだ5秒前だ。間に合わないと悟ったスーパーメタボは爆弾にピーナツバターを塗って食ってしまう。で、爆発すると思ったら豪快に屁をこいたりする。しかしその屁が問題で、一服しようとした生徒のライター点火で大爆発を起こしてしまう。

 もう既にお腹がいっぱいだが、この後もヒドくて楽しい展開が続く(笑)。

 悪のトロマヴィルから飛んできた悪の毒々モンスター(悪毒)を討伐する為、トロマヴィルの市長が立ち上る。この市長を演じるのが、ポルノ映画界の雄、名優ロン・ジェレミーだったりする。もの凄い技を持ってる名優なのだが、そんなことは隅っこに置いときましょう。皆にアーメンを強要する信仰深い市長は、悪毒の一撃で十字架がノドを貫通し昇天してしまう。チャチい特殊メイクでいい死に様を見せるロン・ジェレミー。ポルノ出身の名優はトレイシー・ローズだけではないのだ。たぶん。

 この後、善毒不在のトロマヴィルを救うべく数名のヒーローが登場する。バイブレーター(誰?)、牛男、イルカ男、マスターベーター(誰??)、そしてカブキマンだ。カブキマンもトロマ映画の独立したヒーローであり枠を超えた登場であるが、ここではただの酔っ払いヒーローだ。 カブキマン以外は速攻で撃沈。



 一方、悪のトロマヴィルに飛ばされた善毒は、いきなり警察に追われ悪のカブキマンが運転する車で逃走する。途中バアサンを昇天させたりして、今日もハンドル捌きが絶好調の悪のカブキマンだ。その後、善毒はこっちの世界で自分のワイフが科学者のスーパーメタボと結婚していることに驚愕する。このワイフ、もの凄い出っ歯になってて何を喋っているのかよくわからない。画面の脇にワイプが出現してトップレス女がご丁寧に通訳してくれるのだが、コイツが途中から通訳を放棄してタバコを吸ったりピザを食ったりする。笑えるしちょっと可愛いと思う(笑)。

 すったもんだした挙句、科学者スーパーメタボの協力によって善のトロマヴィルに戻ることができた善毒は、病院を占拠する悪毒に戦いを挑む。病院に突入早々、ブライアン・デ・パルマみたいな分割スクリーンに切替わり、マルチアングルで雑魚キャラをバイオレンスに仕留めていく。シリーズ始まって以来のテクニックだと思うが、やっぱりダサい。全員オーバーアクションで笑えるけども。

 この後、遂に善毒と悪毒が対決する。割と地味な格闘であるが。その一方では入院中の善毒ワイフが一人悶絶する。実は妊娠していたワイフは悪毒にも仕込まれており、子宮内でも善毒ベビーと悪毒ベビーが対決していたのだ。勿論、善毒ベビーはモップ装備でだ。大丈夫なのか。

 最終的に善毒は悪毒を八つ裂きにし、善毒ベビーともに勝利する。しかしその後、悪毒の死体からモップを持った変な男が出現し善毒に抱き付いてしまう。その変な男とは悪のメルビン。善毒に変身したメルビンの悪い版だ。なんと演じるのは記念すべき第一作でメルビンを演じたマーク・トーグルその人であった!懐かしいというか、あんなに華奢だったのが見事ブヨブヨになっていてゲンナリ。なんてヤツだ。善毒に嫌がられ悪メルビンは窓から投げ捨てられるのだが、ここで第一作の産業廃棄物にダイブするシーンへと切替わり、火ダルマになりながら「5作目が作られたらまた出てやるからなー!」と叫び消えていく。安上がりな映画だ。

 メデタシメデタシの病院内では誕生した善毒ベビーに皆祝福するが、実はカブキマンからも仕込まれていたらしく、カブキマンベビーも誕生するハッピーエンド。全員、笑顔で静止画の演技をしながら画面が暗転する。

 ご馳走様でした。



 先にも書いているが、とにかくバカ丸出しの作品である。特別出演もされているロイド・カウフマンご本人の様子からすると、明らかに天然で作っているように見えるのだが、実は紳士なところもあるらしくホントは計算づくなのかもしれない。そういうお方だからこそ、こんなに激しくスパークできたのだと思っておこう。そうしよう。アメリカ人が惜しげもなくバカの本気モードでやってくれました、という潔い内容でホント面白くて大好きなシリーズです。こんな映画が好きな自分はやっぱりバカってことを再認識なんだな(笑)。

 ロイド・カウフマン監督は70年代から作品を撮ってるようで、いつ頃からこんな作風になり出したのか気になるところです。今のところ最新作の『悪魔の毒々映画をカンヌで売る方法!』('04)も凄く気になりますが(笑)。


 第1弾 ⇒ 『悪魔の毒々モンスター』
 第2弾 ⇒ 『悪魔の毒々モンスター/東京へ行く』
 第3弾 ⇒ 『悪魔の毒々モンスター/毒々最後の誘惑』 ← 早く再リリースすれ


【出典】『悪魔の毒々モンスター/新世紀絶叫バトル』/ファインフィルムズ

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2009年1月10日土曜日

映画『ミスト』 ・・・霧の日は虫除けスプレー持参で出かけた方がいいです

●原題:The Mist
●ジャンル:ドラマ/ホラー/SF/スリラー
●上映時間:126min
●製作年:2007年
●製作国:アメリカ
●言語:英語
●カラー:カラー
◆監督:フランク・ダラボン
◆出演:トーマス・ジェーン、ネイサン・ギャンブル、アンドレ・
ブラウアー、ローリー・ホールデン、マーシャ・ゲイ・ハーデン、
ケリー・コリンズ・リンツ、その他大勢(買物客)
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 今年の一発目は『ミスト』です。霧を題材にしていることから、どうしてもジョン・カーペンター監督の『ザ・フォッグ』が思い出されます。さて、どんな出来なのでしょうか。そういえば前回の記事でアドベンチャーゲームの『ミスト』を引き合いに出してますが、たぶん偶然です(笑)。

【ストーリー】
 アメリカ。山間部の田舎町が激しい嵐に見舞われる。被災した画家のデビッドは息子と共に地元スーパーに買物に出かける。同じく被災した買物客で賑わうスーパーだが、暫くすると突然発生した霧に辺りが包まれてしまう。その直前にスーパーに駆け込んだ男は血まみれの顔で霧の中に何かがいると叫ぶ。あまり事件性を感じない買物客らだが、突如目の前に出現する得体の知れない怪物。パニックになるスーパーではやがて、ユダヤ教信者の中年女をリーダーに宗教派グループが誕生。旧約聖書を片手に絶好調の中年女は生贄を捧げるとか言い出しデビッドの息子に迫る。正常なデビッドら数人の買物客らは、なんとかして霧から脱出しようとするが・・・。


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【感想と雑談】
 何とも言えない余韻の残る作品であった。これはかなり良いんでないか。

 表面的には怪物が徘徊する霧からの脱出劇だが、中心は極限状態の中で起こる人間ドラマだ。買物客の中には狂信的なユダヤ教信者がいて、今回の騒動は神が堕落した人間に与えた天罰であると買物客らを扇動しカルト化する。冷静さを保つ買物客らとカルト化した買物客らの対立。やがて醜い争いへと発展し、終いには死者が出る。霧の発生した原因もわかったところで、普通の人々には成す術も無い。純粋な怪獣映画を期待していると間違いなくやられる展開だ。

 いつもの日常風景が霧の発生と怪物の出現によってバランスが崩れ出す。異常事態に人間関係も性格の違いが顕著に現れ出し溝が広がっていく。怪物がスーパーに乱入すれば、誰一人カッコ良く対応する人間はおらず、へッピリ腰だったり逆に自爆したりする。トーマス・ジェーン演じる主人公デビッドも普通の人間。モップに火を付けようとするも、なかなか点火しないチャッカマンにはかなり苛々させられた。

  でも実際はこんなものなんだと思う。あんな目に会ったら誰だって右往左往してマトモな行動なんて取れないんだろうな。やや落ち着きの無いカメラワークは不安に怯える人々の視線といったところか。精神的にも弱くなってるところに神だの悪魔だのって説かれたら、人間どこまでもすがっていくものかもしれない。騒動を旧約聖書に擬えて扇動するところはあまり馴染みのない要素だけど、これは興味深く見られた。

 原作がスティーブン・キングということで、似たようなファンタスティック系の『ドリームキャッチャー』が思い出され嫌な予感がしていた。しかし脚本と監督はフランク・ダラボン。一撃を食らってしまった。フランク・ダラボンといえば思い出すのが『ブロブ/宇宙からの不明物体』。宇宙から飛来したアメーバが人類を襲うヤツ。

  重要と思えるキャラをやたら昇天させまくる荒業がとても印象的だったのだが、後に脚本がフランク・ダラボンだったことを知り、以降はそういう人なんだなと思うようになった。スティーブン・キングとは相性がいいようで、結構ヒットを飛ばされているようだけど、宗教色の強い人でもあるのかな。沢山観ている訳ではないので何とも言えないけども、『ブロブ~』のラストは危なそうな神父が何かを企んでいるようだった。やたら昇天させるという点では本作でも同様だ。


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 問題の怪物だが、はっきり姿を現すのは蚊や蜘蛛を模したような小型タイプで、もうちょっと不気味度をアップして欲しかったなと思う。ただ、スーパーの窓にベタベタ貼り付いたり、人体から孵化したりするところはやたらリアルで気持ち悪く、見応えは十分にあった。どこでこんなの捕まえてきたんだ?と自然に思えるほどの表現力だ。バアさんがカッコよくスプレーを火炎放射器にして蜘蛛を燃やすところでは、てっきりハリボテだと思っていたら、なんと燃えながらカサカサ逃げていったりする。怪鳥系の怪物もリアルにスーパー内を暴れまわり、それを退治しようと買物客らはドタバタ劇。

 後半に入ると大型の怪物も登場する。霧の中にうっすら影のみの姿だが、はっきり映さないのが実に不気味で良い感じだ。ティラノザウルスよろしく人間をヒョイと摘んでしまう。この勢いでクライマックスに登場するのがこれまた・・・。大好きだこういうの(笑)。CGの威力は底なしですね。スティーブン・キングは大の蜘蛛嫌いだそうで、なる程そんな不快さが炸裂した怪物群であった。

 昆虫系を捕えようとした怪鳥系が勢いあまって窓ガラスを破り侵入するのだが、これがゲームの『サイレントヒル』(1作目)そっくりだなと思った。また、デビッドと行動を共にする女教師役が映画版『サイレントヒル』で女性警官役をやったローリー・ホールデンだったりして、これは『サイレントヒル』をパクったに違いないと思った。霧に包まれた町も一緒だし。念のため調べてみた。そしたら思いっきり逆だった。『サイレントヒル』の方がスティーブン・キング原作に影響されていたのだった。やられた。豪語する前に気付いて良かった。

 デビッドら数人の買物客はスーパーからなんとか脱出するのだが、その後に最大の見せ場がやってくる。それはスーパーでの事件勃発時の伏線も食らわせ、とてつもないショックで終わらせるというもの。そんな!あと数分だよ、あと数分。やり切れないとは、こういうことを指すのではないか。やり切れなさ過ぎる。これがフランク・ダラボン監督の必殺技なのかもしれない。とにかくこのオチは強烈です。心に残る後味全開の傑作になりました。


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2009年1月3日土曜日

あけましておめでとうございます!!

皆さま、あけましておめでとうございます!!
昨年は色々とお世話になりました。
本年もどうぞよろしくお願い致します。

どうも!ちょっと帰省モードでPCから離れておりまして、ついさっき帰って参りました(汗)。
この間、応援にコメントまで頂きありがとうございました。これから返事させて頂きますので!

本年もアホ街道まっしぐらでいきたいと思いますので、よろしくお願いしますね(^Ω^)ノ。
・・・第一発ネタ、何にしようかな(笑)。