2012年12月30日日曜日

2012年も終わりですね。という訳で・・・


 今年最後の更新は何にしようか、と考えておりましたが、映画記事は前回のスピーシーズXXXXXXで出尽くした感がありましたので(笑)、ここはひとつ・・・・・・Atomik Harmonikで決めておこうと思います。ネタが無い訳ではありませんよ。最後の最後はハッピーな気分で終わらせたいじゃないですか。←このブログの風物詩みたいなもんです。

 今回紹介するのは、今年の後半辺りに発表されたみたいで、割と新曲のようです。この音楽ユニット、後年はだいぶ落ち着いた感が漂ってますけど、相変わらずのお色気と牧歌的コンセプトには癒され放題。民族音楽ポルカをベースにしたスロベニアの楽しい音楽ユニットです。

『ATOMIK HARMONIK - Jasmina (Official video)』
 内容は、都会っ子が農村に嫁入りってやつでしょうか?出迎えた牛さんも真っ青な豊満さですね。赤いの着けてると襲われちゃうぞ。気をつけろよ。それとちゃんと働けよ。


 さて、今年もあと僅かとなりました。このブログを立ち上げてから5回目の年越しを迎えることになります。これまで色んな方にお立ち寄り頂き、これが励みとなって続けることができました。とにかく感謝の気持ちでいっぱいであります。ありがとうございます。来年も、相変わらずのペースと内容(笑)で続けていきたいと思いますので、宜しくお願い致します。
 
 来年も皆様にとって良い年でありますように。
 
 
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2012年12月24日月曜日

映画『スピーシーズXXXXXX 寄生獣の吐息』 ・・・クラブの女店長が変な寿司を食べて大変なことになります

●原題:Parasitic
●ジャンル:ホラー/SF
●上映時間:79min
●製作年:2012年
●製作国:アメリカ
●言語:英語
●カラー:カラー
◆監督:ティム・マーティン
◆出演:ビアンカ・ホーランド、アマンダ・ベック、ミゲル・デ・ラ・ロサ、マーカス・ジョーダン、ジョン・ジスコート・ジュニア、アイル・ギャラガー、ジェームズ・ディーン・ルース、その他大勢

 12月の一大イベント(笑)クリスマスですね。皆さんいかがお過ごしでしょうか?今回は、久々のエロでグロな作品です。こういう記事の方がサクサク進んでしまいます。アホなブログです。

【ストーリー】
 アメリカ。どこぞの海域に人工衛星をぶっ飛ばし謎の隕石が落下する。その数日後、あるクラブの女店長ヴァルが海域で獲れた魚をクチにすると、突然の腹痛に襲われ出す。トイレに駆け込み苦しむヴァルは、やがて体から謎の触手を伸ばし、様子を見に来た女スタッフに襲い掛かるのであった・・・。



【感想と雑談】
 出ました。あのスピーシーズX・シリーズが帰って参りました。誰だ?前回の5Xで終わったとかいったやつは・・・このブログ、そして私でした。仕方ないです、シリーズが続く以上、当ブログもレポートを続けるしかありません。無駄な使命感でいきます。

 今回、XXXXXXというXが6個も並ぶ羽目になっていますが、読み方は普通に”シックス”となっています。エックスがシックスでセックスな展開も期待できるという、トリプルな語呂と掛け合いがなかなかイケてると思います。トリプルXのダブルインパクトともいえましょう。

 勿論、これは配給会社の策略であって、作り手にとってはシリーズ化やXの数なんか全く関係ないことです。SFでエロスで憑依ものであれば、何でもOK。即シリーズ作品に決定です。前後が繋がっていなくてもノープロブレモです。

 以前、ファイナルデスティネーション・シリーズが、5作目『ファイナル・デッドブリッジ』('11)にして奇跡的な面白さを記録したので、このスピーシーズXシリーズ最新作もひょっとしてイケけるかも?!という期待が膨らみました。が、パッケージ解説には「監督は「ウルヴァリン:X-MEN ZERO」「アポカリプト」「スーパーマン リターンズ」などを手がけるハリウッドを代表するVFXアーティスト=ティム・マーティン」とあり、どこか苦し紛れの危険臭も漂ってはいます。

 

 開始早々、宇宙の彼方から、隕石が勢いよく飛んできて、人工衛星を破壊し、地球に落ちていきます。そして、ギューンと夜空を突っ切る隕石をバックに仰々しいタイトル。CGを使ったシーンで、気合の入れ具合がなかなかいい感じです。

 が、話が始まった途端、緑色に汚染された魚を捌くという、とても生臭いシーンがいちいちアップで描かれます。床にベチャッと落としたのを、そのまま拾ってまな板に置いて、包丁でダンッダンッとぶつ切りにしていくの。で、出来たのがカリフォルニア巻。とっても美味しそうでオェー。いらないだろこんなシーン。

 今日もクラブが無事終了し、一息入れる女店長のヴァルは、デリバリした例のカリフォルニア巻を食います。見た目からして明らかにヤバかったのか、暫くして腹を押さえトイレに向かうヴァル。そんなイベントを引き金にクラブは阿鼻叫喚の密室と化し、スタッフらは右往左往する羽目になるのです。

 ヴァルは、いきなり緑色のリバースをします。なんだこれは、『深海からの物体X』('94)かよ。あのイタリア珍作品も、有名大作のスタッフが参加したとか宣伝されていて、バカ女が得体の知れない魚を調理して食ったら、カメラに向かってオエーってすんの。一緒だな。でも志は本作6Xの方がずっと低空飛行です。



 やがて、ボール玉オッパイをさらけ出したヴァルは、胸から1本の触手を伸ばし、先端の針を他の女スタッフの腹に打ち込みゾンビ化させます。一切、隕石落下との因果関係は説明されないのですが、宇宙から飛来した生命体が魚を介して人類に憑依した、と解釈するしかないです。

 今回ビッチ臭は漂っているものの、女店長ヴァルを筆頭に4人の女性陣はなかなかの美形揃いだと思います(パッケージ美女には相変わらず及ばないけど)。が、スピーシーズといえばのエロス要素は、ヴァルの上半身が拝めるのと、変なお面を着けた女が合体に励むくらいで、ほぼ皆無と言っても良いでしょう。また、4Xや5Xにあった「憑依後の方が美人、もしくは可愛く見える」という裏ワザも無くなっています。本作での憑依後は、単なるブサイク女と化していて非常に残念です。

 クラブのスタッフには男も何人かいるのですが、マッチョでゲイ風味の用心棒×2、飲んだくれメタボ、オタク眼鏡、といった連中がまったく機能していないのが逆に潔いです。ギターでゾンビをぶん殴る女スタッフの方が頼もしいです。仲間がゾンビ化していく中、残り少なくなったスタッフ連中は、事態をどう打開していくのか・・・。どーでもいいです。

 

 密室にしたクラブがだだっ広すぎて位置関係が意味不明だし、集うキャラに誰一人と感情移入ができず主人公が不在、という今ひとつ困った作品であります。照明が弱い中ビデオ撮りしたせいか、終始画面は暗くノイズが入りっぱなしだし。救いなのが上映時間が79分(笑)。何の抑揚もない脚本で撮り溜めして、後で編集したらこんなになっちゃったですね。よくわかります。

 パッケージ裏面の雰囲気から、初期のような明るく美しいエロスが期待できたのですが、蓋を開けたら一応きれいなお姉さんは出てきたものの、緑色のオエーをした後、目をひん剥いてトイレの周りを徘徊していただけな気がします。

 この記事を読んでくれて、もしも観たくなった方がいらっしゃったら、1作目のXと2作目のXXをセットで借りることをお薦めします。クチ直しに最適すぎます。

 最後にIMDbの評価(2012/12/24時点)をグラフにしてみました。


 あ、前作の5Xで息を吹き返してたのですね!ファイナルデスティネーション・シリーズとまさに同じだったんだ。で、本作でまたガタ落ちか(笑)。XXXが低いのは解せぬ。

 よろしければ他のシリーズ作品もどうぞ。

第1弾 ⇒ 『スピーシーズX  美しき寄生獣』
第2弾 ⇒ 『スピーシーズXX  寄生獣の誘惑』
第3弾 ⇒ 『スピーシーズXXX  寄生獣の甘い罠』
第4弾 ⇒ 『スピーシーズXXXX  寄生獣の囁き』
第5弾 ⇒ 『スピーシーズXXXXX  美しき寄生獣軍団』


【出典】『スピーシーズXXXXXX 寄生獣の吐息』/AMGエンタテインメント

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2012年12月16日日曜日

映画『もしも昨日が選べたら』 ・・・美人すぎるケイト・ベッキンセイルと夢の万能リモコンです

●原題:Click
●ジャンル:コメディ/ドラマ/ファンタジー
●上映時間:107min
●製作年:2006年
●製作国:アメリカ
●言語:英語
●カラー:カラー
◆監督:フランク・コラチ
◆出演:アダム・サンドラー、ケイト・ベッキンセイル、クリストファー・ウォーケン、デビッド・ハッセルホフ、ヘンリー・ウィンクラー、ジュリー・カブナー、ジョセフ・キャスタノン、テイタム・マッキャン、ニック・スワードソン、ロブ・シュナイダー、その他大勢

 12月に突入していました。どうりで寒いし雪も降る訳です。風邪やインフエンザの季節にも突入ですね。安全と健康には十分注意していきたいと思います。皆さんもご注意下さいね。
 今回は、ちょっといい感じのコメディ作品です。
 
【ストーリー】
 アメリカ。デザイナーのマイケルは家庭そっちのけの仕事人生を送っていた。そんなある日のこと、買い物先のホームセンターでマイケルは、ミステリアスな店員に出会い、彼からある万能リモコンを譲り受ける。家中の電化製品を操作できる万能さに気を良くするマイケルだが、実はそのリモコンにはある特殊な機能が隠されていた・・・。



【感想と雑談】
 前回に引き続き、今回もアダム・サンドラーです。基本コメディのファンタジー作品ですね。家族のことを思いながらも、やっぱり仕事が大前提のダメ男が、ある万能リモコンを手にしたことで、大変な人生を送ることになります。
 
 この万能リモコン、家中に散らばる沢山のリモコンから開放されるのは勿論のこと、主人公のマイケル以外の周囲の全てをプレイヤーで再生するかのごとく操作できてしまいます。音消し、一時停止、早戻し、早送り、色調整、等など。ウハウハなマイケルは調子こいて、あることに利用し始めますが、それがやがて悲劇を呼び起こすことになります。
 
 マイケルを演じるのは勿論アダム・サンドラー。安心と信頼のコメディ役者ぶりを発揮しています。妻のドナを演じるのはケイト・ベッキンセイル(以降ベッキン)。このベッキン、美人すぎて優勝にしたいくらいです。アジア系の血が混じってるそうで、エキゾチックなところもグッドです。こんな美人の良き妻を泣かすことになるマイケル。死刑。
 

 
 ホームセンターのミステリアスな店員を演じるのはクリストファー・ウォーケン。マッドサイエンティストにも見える役柄は、彼ならではの怪しさ爆発です。神出鬼没なところもあってマイケルを後々悩ませることになります。
 
 万能リモコンの機能に気付いたマイケルは、初めのうちは過去を再生して思い出に浸ったり楽しんだりしますが、やがて早送りの機能に目覚め、自分の都合のいいように人生を操作し始めます。

 家族のことを省みず万能リモコンを使っては仕事を進めますが、途中ゲスな社長の采配によって昇進が見送りとなってしまいます。ゲス社長を演じるのは、デビッド・ハッセルホフ。昔のドラマ『ナイトライダー』で喋る車を運転してた人。なんなんでしょうね、このクドさとムカつく存在感は(笑)。本人もわかってやってるんだろうな。
 

 
 笑ったのが、ゲス社長にマイケルが仕返しをするところ。食事中に一時停止すると、連続ビンタをかまし(首がカクカク動く)、顔に向かって豪快に屁をかまします。そして一時停止を解除。ゲス社長「もぐもぐ・・・ん?・・・もぐ・・・クソの味がする!!」。
 ざまあ、ハッセルホフ。

 中盤をすぎると、マイケルは面倒くさいことや都合の悪いことを全て早送りし始めます。操作する本人からすると一瞬で未来になりますが、気になるのは、早送りの間、マイケルはどう行動しているのか?それは自動操縦と呼ばれ、適当に反応するだけのボット状態になっているのでした。
 
 自我を持つマイケルとボット状態マイケルの差によって、家族らは振り回され、関係にも歪が生じ始めます。さすがに不本意すぎる事態をマイケルは反省し、修復しようと躍起になりますが、万能リモコンは過去の操作を学習し、勝手に早送りをし続けます。



 気が付いたら、初老になっているマイケル。そして、傍らにはドナ。歳を取っても、やっぱり美人すぎて優勝にしたいベッキンがそこにいました。特殊メイクはアダム・サンドラーには容赦なしですが、ベッキンには寛大です。因みに特殊メイクを担当したのはリック・ベイカー。大ベテランの方で、そのお手並みは見事というしかありません。
 
 事態を収拾することもできないまま老い続けるマイケル。その後に待ち受けるのは・・・。
 
 マイケルに感情移入すればするほど、あのオチは開放感と幸せ感でいっぱいになると思います。家族をテーマにしたコメディですからね、当然といえば当然です。オチの持っていき方に目くじらを立ててはいけません。登場するキャラ全てがよく立っているし、テンポも良いので、とても楽しめました。ベタですが、仕事一途についても考えさせられました。


ざまあ、ハッセルホフ。(あ、またいっちゃった)


(C) 2006 COLUMBIA PICTURES INDUSTRIES, INC. ALL RIGHTS RESERVED
【出典】『もしも昨日が選べたら』/ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

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